この作品は、天板の上に置 かれた2枚の新聞紙をめくったり戻したりしながら装置を動かすとカチャーシーを 踊ることができる。カチャー シーは「全てをかき混ぜて、 隔たりをなくす」という意味を持つ沖縄の踊りだ。新聞 紙を挟んでいるオレンジのバンドは、米軍が管理して いる基地と沖縄県土の境目に引かれている路 面 表 示塗料をモチーフにしている。 またバンドに挟まっている 新聞紙に目を通すと、沖縄戦と基地をめぐる問題を読むことができる。私たちは踊るという行為を通して、ある 一つの長く続く重層的な歴史を想像できるだろう。
2024「CAF賞2024入選作品展覧会」(東京/代官山ヒルサイドフォーラム)の様子
https://gendai-art.org/caf_single/caf2024/
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展示構成:大和楓
インストール協力:前田宗志
デモストレーション映像:氷見房子、福士りさ
新聞校閲:前田宗志、金城紅映
取材協力:平田守
写真:木奥恵三
【協力ありがとう】
調査お手伝い:防衛省防衛研究所、沖縄県平和祈念資料館、沖縄県公文書館の方々
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